よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

2019-01-01から1年間の記事一覧

苦肉の策

なぜ子どもは、教えていないことをやるのか。 ハイチェアで朝食を食べていたニャタ。突然のどを抑えて「ピロピロ」。(ピロピロとは、バアバがむせた時に「のどでキャベツがピロピロしちゃったのよ」とニャタに教えたことから、誤嚥のこと。)しかし、スプー…

子どもの口癖

言葉が出ない子どもにも、赤ちゃんの頃から言葉のシャワーを浴びせ続ければ、いつか溢れ出て堰を切ったように子どもが話し始める。そんなメルヘンは信じられなかった。話す子は話すし、話さない子は話さない。それだけのことだろう。 ニャタは話す方の子ども…

子どもの記憶力に驚く

電動歯ブラシの充電が切れた。月1くらいでUSB充電するタイプ。パソコンに接続していたら、ニャタが不思議そうな顔をしていたので、説明した。「充電するんだよ」と、充電って分かるかなと思いながら。それが朝食後だった。 夕食後、ニャタの歯を磨こうとし…

Wonderful Four( 素晴らしい4歳児 )…

寝かしつけで寝落ちを装って先にウトウトしようとしたら、「カアカア」と注意された。「(両手万歳のサイン=あなたは起きて座って)」「(僕は)オヒザ(に膝枕するから)」と言われて、無事に寝かしつけ完了。今夜は放棄しようかと思っていた、夕飯の食器…

ルーティンは破れない

暗くなって心細い気持ちを覚えている。自分は10代になっても、そうだったと思う。だから定時で帰ることを重視している。でも、少しばかり不安定要素のある実家だったかもしれない。ニャタの方が、性格的にも、シングルとは言え夫婦喧嘩の無い家で育っている…

水風船を拾うニャタを眺めながら

夏に100均で買った水風船が、まだ無くならない。数個作っては、時々割れて、補充もしたりしなかったりなので。でも、ニャタのお風呂の良い供になっている。 とうとうニャタは、残りの水風船が入っている袋に、お湯を入れてしまった。水風船が袋から流れ出て…

ニャタがニャタでなくなるとき

ニャタを扱う態度が教育的でなかったカアカア=私に対して、バアバが怒って無視したのか、飽きれてかける言葉を無くしたのかは分からない。ただ、そこで「バアバ、無視してるね」とニャタに言った私はいけなかった。ニャタはニッコリして「ウシ」と言った。…

もうすぐ次のアラームが鳴る。

明け方に冷えるニャタに、今夜から新しいスリーパーを投入した。寝入りばなの体温が冷めてきた先ほど、それを着せた。怖くて私はまだ寝られない。 1週間ほど前だったか、ニャタを熱中症にしてしまった。寒くなるこの季節、朝目が覚めるとニャタが冷えている…

子どもが文章を話すようになるまでの過程

寝かしつけ中に、ニャタが「リップ」と言うのは良くあること。リップクリームを居間に取りに行くのをきっかけに、寝室から出て遊び始めないように、枕元に置いてある。だから塗ってあげようとしたら、「ボクガヌリヌリスル」!?!! はじめての文章。半年く…

ガバテケ、ガバテケ

母親や祖母を名前で呼ぶ新鮮さに、笑顔を抑えきれない4歳。そして、ニャタの名前を呼び返せば、もったいぶって「ガバテケ」と答える。 時には何の脈略もなく、「ガバテケ」と呟いては含み笑いをしている。何なんだガバテケ。どこからきたのか分からない。 …

巨大化した私の赤ちゃん

ニャタが巨大なぬいぐるみみたいになってきた。抱きしめても、抱ききれない。暖かいのと柔らかいのは変わらないんだけど。 私が小さいときは、うさちゃんと呼ぶぬいぐるみを肌身離さず抱いていた。抱きぐるみくらいのサイズがあったかと思うのに、今では手乗…

お膝(に載る)を誤用するなど

ニャタが喋るようになって、「なるほどそう思ってたのか」と分かることが、ある。寝かしつけの時、私はニャタの隣で寝たふりをしている。時々、ニャタは自分の頭を、私のお腹や太ももの上に載せに来る。そんな時、「オヒザー」と言う。私が普段、「お膝にお…

お手伝い上手だね

遅刻しそうだった。パジャマを脱ぎ捨てて、でも手に持っていたゴミを捨てに動くと、パジャマは床に置いてけぼり。 そこにニャタがいた。何をするでもなく、私の周りをウロウロしていた。「ねえ悪いんだけど、カアカアのパジャマを洗濯に持っていってくれない…

青いボールが2つ

「アオ、フーセン」とは、青いビニールボールのことだ。100均の前を通りかかったときに珍しく欲しがって離さなくなり、内緒だけど鼻水までこすりつけちゃったので、予定外に購入した。家には色も大きさもそっくりなボールがあって、ニャタのお気に入りなので…

ワンワンカアカア

犬と子どもの散歩が出会うと、交流が生まれやすい。子ども同士では、意外にコミュニケーションが成り立たなかったりする。そう思うと、犬は賢くて面倒見が良い動物だ。 引っ越してきた町では、小型〜中型犬によく出会う。前の町は大型犬が多かった。住宅事情…

聞き取れないけど通じる言葉

公園で。 「(空を仰いで)まあうちの子ったらブランコの順番に割り込んじゃって!(待ってた親子に向かって)ごめんなさい、すぐどきますので!(ブランコをつかんでる自分の子に)ほらあちらが先でしょう、ママ恥ずかしいわ!ほらいいから、早くこっちへ来…

風邪っぴきの朝

明け方、ニャタが「パイパイ」と言ってきたので目が覚めた。数か月前に卒乳してから、ピタッと無くなっていたのに、びっくりした。私も寝ぼけていたので言われるがままに胸を出してみたら、ニャタが寄ってきたけど、久しぶりでやり方を忘れたのか妙に歯が当…

将来の夢

何でもない日。殺風景だけど、定期的に掃除されている部屋。四半世紀も前には、老人ホームで手足が拘縮した高齢者を子供用のベッドに寝かせて、一部屋にたくさん入ってちょうどいいくらいの時代もあったらしい。今はこのお金が無い人も入れる特養だって、な…

寝ない子がいる

寝かしつけに時間がかかる。小一時間かかる。ニャタは楽しそうに、「おかいつ」を踊ったりしている。会話を試みれば助長してしまうし、あまり叱って悲しい気持ちで寝てほしくないと思ってしまうので、途中から私は寝たふりをしている。そして寝落ちすること…

4歳になって言葉が増えた

最近おしゃべりが上手になってきたニャタ。 オムツを替えてあげる。 「ドモ、ドモー」 口の周りに食べこぼしが付く(本人でも、私でも)。 「ツイテルヨー」 遊びを中断して入浴や食事をするよう促されたとき。 「ヤナニョー」 げっぷをする。 「ゲップ」 そ…

新しい住まいと、疲れた母と、相変わらずのニャタ。

引越しと、その前のニャタのエピソードと、最近の様子。

今は2355ではなく0125だから、すみません。

母を看取って、ニャタを看取ったら、何しようかな。健康とお金が少し残っていたら、やっぱり21トリソミーで生まれてきた人たちのために、何かしたいかな。命しか残っていなかったら、無意識でニャタの思い出に浸っていたい。そんな贅沢な時間があったらいい…

僕は今朝、良い子じゃなかった。

ある朝、もうすぐ4歳のニャタは、寝起きが悪かった。前の晩もいつもどおりに寝たし、夜中もそんなに起きなかったし、その後で体調を崩すこともなかったから、なぜかは不明なままだ。 いつもはさっさと布団から起き上がって、みんなを起こして回ったり、さっ…

また新しい生活

世の中には2種類の人がいる。血縁があってもニャタと会わずに暮らしていける人と、そうでない人だ。口で何と言っても、どんなにもっともらしくても、プレゼントやお金をくれてもくれなくても。 友達親子なんて言葉を聞いたことがあるけど、私は母と性格が合…

喋れないけど喋れる子、だーれだ?

喋るっていう漢字、蝶々みたいだね。近所を回るお散歩をした。ニャタはすれ違う誰にでも「(こんにち)は!」と言うけれど、タイミングがすれ違った直後でもあって、ほとんど相手に気づかれない。時々私が、「ご挨拶できて偉いね」と頭を撫でてあげる。 でも…

空想の犬を散歩させる

ブッコが黒なのはブラックからかと思うけど、チャッコが黄色なのは不思議。ニャタはチャッコの電車を見かけてご機嫌。今日もお散歩は踏切まで電車見学。 もうすぐ引っ越したら、実は、地下鉄しかないエリアなんだよねー。どうしよう。ニャタはきっと、公園と…

さよならパイパイまた会う日まで

さみしい。ニャタはバアバと寝てしまった。パイパイさん、今夜も呼ばれなかった。 きっかけは3日ほど前。私がバアバと喧嘩みたいになって、私がずっと夜も続けて眠れていなくて疲れているんだと言ったら、バアバが「じゃあ今夜は私がニャタと寝るわよ」と。…

子どもを大事にするということ

胃腸炎のような症状になった。引っ越しに向けた多忙、過去のものを引っ張り出してきて捨てるストレスかもしれない。 一昨日、ご飯を食べるたびにトイレへ行きたくなって、おかしいなとは思っていたけど、ニャタを寝かしつけた後に腹痛が襲ってきて、バアバに…

そういう風に聞こえたんだね

ある朝ニャタが「んーななぶ。んーななぶ」と言いだした。目覚ましだな、とピンときた。バアバのガラケーで、7時のアラームで振動音が響くから。 生後1か月にもならないうちに、高熱を出して入院したニャタ。新米母で心身ともにふらふらだった私は、言い訳に…

「4歳になってもパイパイするよ(今のところバアバには内緒だけど)」

思い通りにいかないことがあると、「傷ついた」といった顔で涙を流すニャタ。そんな時、パイパイにチュッチュするとにっこり笑顔になる(必須ではないけれど)。ある日の夕飯時にもそんなことがあった。バアバが「赤ちゃんだね」と言うと、指を3本立てて「3…