アンパンマンチョコを、毎日買い食いしたがるニャト、1歳8か月くらい? 兄ニャタは、お菓子を一切食べない。弟がこんな風に育つと思わなくて、油断した。 ある日、バアバの家から帰る時。またニャトがコンビニに寄らないように、バアバが教え込んだ。 バアバ…
わけのわからないことがありすぎて、本当にわからなくなっていた。結局、ニャタもニャトも手がかかるので、大変だったのだと思う。そして、そこから逃げ出した人もいたのだと思う。私は残って、失敗しながら、迷惑をかけながら、恥をかきながら、でも残った…
もともと朝が弱い私が、鬱っぽくなって更に寝起きは動けない。何て言っていられないのが、ニャタ7歳は6時には起きているし、ニャト1歳半は夜も朝もお世話に油断ができないのである。 「ニャタが可愛そうだから」と言って、毎朝のようにジイジが駆けつけて…
兄弟が好きだ。具体的には、7歳で知的障害のあるニャタと、1歳半でいずれ発達障害と診断されるであろうニャトが、キャッキャしてるのが好きだ。 ニャタはさすがにまだニャトよりしっかりしているところが多いけど、でももう追い越されているところも少なか…
とにかく、しんどかった。いや、まだとてもしんどい。ニャタが生まれた後だって、診断がついた時だって、合併症で入院した時だって、こんなことはなかった。離婚した時よりも、よっぽどひどくなった。ニャトが生まれた後、首がなかなか座らなかった時も、産…
発達の遅れが治った。なんていうミスリーディングな事象を経験した。 ニャトは、首座りが遅かった。いつまでもぐらんとして、ダウン症児ニャタと変わらないから、おかしいなと思った。思えば、生まれた後の数日は特に、おっぱいを飲むのが妙に下手だった。退…
あけまして、なんだか苦しい年末年始。せっかく21トリソミー兄ニャタ7歳も、非定型発達ニャト1歳も、彼らなりに元気にしてくれているのに。なんとも罰当たりなことで、ニャタが産まれてすぐからしたら、想像もつかない。心臓の心配をし、酸素にやきもき…
「俺はニャタをおんぶするために生まれてきたのか」と、ジイジが苦々しそうに言った。背中でニャタは満面の笑みだった。 ジイジは、なかなかに強烈な人である。そして、子育てをしてこなかったと、バアバに言われている。「24時間働けますか」の時代に、そ…
ニャトは日々進化している。発達が謎に遅いとはいえ、今のところ診断がついていない1歳児はすごい。飛行機の音がすると、あるいは飛行機という言葉を聞くと、得意げに上を指さすようになった。音楽が止まっていることに気づくとスピーカーを指さし、知って…
ニャタはお菓子を好まない。誕生日には、バアバが好物の煮魚を作ってくれた。誕生日ケーキの代わりには、ニャタのリクエストに応えて、療育のお誕生日会で使っているのに似た大きな模型のケーキを作ってくれた。 ニャトは何でも食べるが、まだ何でも食べさせ…
ジイジがニャタに、「この夏たくさん歩いて、足はだいぶ筋肉がついた。腕がまだ細いから、体操をしよう」と言った。ニャタはバアバに、「足は筋肉だけど、腕が細いから、体操する」と伝えた。バアバはニャタに、「そんなことないよ! 腕も筋肉がついているよ…
ふと見たら、ニコニコしてピチャピチャ叩いていた。ニコニコで良いけど、何だかやたらニコニコだな。っていうか、ピチャピチャ? 目を離したつもりはないけど、コップをひっくり返して、溢れた水を手でピチャピチャ遊んでいた。やるな、ニャト。やってくれる…
とにかく、何もできなかった。オムツも替えられないと思ってしまった。できないじゃ済まないのに。手は動く、痛いけど、赤ちゃんの世話ができないほどではない。今思えば、頭が動かなかったのだ。思考抑制というらしい。暗い気持ちでは無かったので、楽しく…
ジイジとバアバは近所で別居している。直接の連絡は、ほとんど取っていない。それなのに、ジイジが西瓜をくれた日にバアバが桃をくれたり、10分も違わずに電話をかけてきたり、ニアミスを頻発する。性格の不一致があるとは言え、いわゆる長年連れ添った夫…
ニャタが言うことを聞かなくてヒヤヒヤする。文字通り言うことを聞かせたいんじゃなくて、事故にあったりするのが心配なのだ。道を歩いていて向こうから自転車が来る。危ないから端に寄りなさい、と言う。しかし、彼は動かない。 一言で言うと、こだわりみた…
ニャタは自分で食べない。怒ってやらせると食べられるけど。 2人で食べていた時、私1人がスプーンを持って2人の口に交互に運んだ。私おかず、ニャタご飯、私おかず、ニャタご飯、みたいに延々と食べてしまうことがあった。 ニャトが生まれ、なぜかベッドに置…
赤ちゃんの能力は底知れない。0歳7ヶ月になったニャトは、言葉をよく理解しているように見える。「へえ、へえ、へえ」と情けない声で訴えてくるのが得意。今朝は、夫が着替えをさせたら嫌がってぐずっていたので、「ありがとう、は?」と促したら、「あぎー…
寝る前のニャト授乳中、ニャタが寄ってきた。「抱っこいいですか?」。いいよと答えれば、私の膝の授乳クッションを枕にして、嬉しそうに横になる。これで抱っこということにしてくれるのだ。 あえて、ニャトを視界から外してみる。ニャタの頭を撫でながら、…
ニャトがおっぱいを噛む。歯が生えて痛い。「メメよ」と強く言ったら、なぜかニャタが泣き出した。夫はニャタを見て爆笑。ニャトは目をくりくりさせている。そんな3人の気持ちが分かるようで分かり切らない私。 今日もニャトはおっぱいを噛み、私が注意した…
ニャタは何と小学生になる。ここまで育ってくれて本当にありがたい限りなんだけど、もう隠し切れない事実、うるさいのである。「何て言った?何で?僕は違うと思う。ねえ、○○って言って!」 2人目が生まれるまで、ニャタをうるさいなんて思ったことなく、む…
ニャトは座りたがる。首をぐらつかせながら、寝返りの練習を始めた。うつ伏せを嫌がるどころかやりたがるようになり、何だか前方へ移動する。ますます話が通じるようになってきた、気がする。ニャトはどんどん変わっていく。3ヶ月までを十分に楽しみ、楽しま…
同じ日々は続かない。特にニャトは今どんどん育っていく時だし。だけど、そう思って今をやり過ごすことは、すごく難しい。何気ない小さな幸せを、いつも意識して生活することはできないように。失われて初めて気づく類のことってある。 日々変化していくニャ…
朝ご飯をニャタに食べさせながら、自分も食べていた。ニャトが生まれた直後は、プラス授乳も同時にできた。3ヶ月経って、ニャタが重く力強く動くようになったのと、自分が疲れているのもあるのか、同時に食事は2人までにしている。 ニャトが声を出し、ニャタ…
「この子、声を上げて笑うわね」と、バアバが言った。ニャタの時もそうだったし、ニャトはそうならないように注意していたけど、やはりバアバに先を越された。そう言うと、「あら悪かったわね」と、若干の後悔と隠しきれないプライドが、バアバの言葉に透け…
ニャタを預かってくれるという話が、複数からある。バアバが短時間とか一晩とか、ショートステイとか。考えると私が寂しくて、とてもお願いできない。授乳中に物を持ってきてくれたり、役に立つところもある。でも、それだけじゃない。授乳中に食事やオムツ…
ニャトが泣き出すと、ニャタが真っ先に駆けつける。親は疲れているので、特にパートナーもいると、一瞬ためらってしまう気がする。でも、ニャタはまっすぐに駆けつける。「おしっこか? うんちか? おっぱいか?」泣いている理由を考えて、どれでもなさそう…
お兄さんになったニャタは、生まれたてのニャトの面倒をよく見る。泣きだせば駆けつける。自分が寝るとき、起きるとき、ニャトが寝ているとき、起きるときに挨拶する。(寝ているニャトの耳元で大きい声を出して、起こしてしまうことも多々あるけれど。)ニ…
夜になってお腹が張ってきたので、もしや陣痛が始まるかと期待した日。 私「もし夜中にニャトが生まれたくなったら、ニャタのこと起こさないで病院に行ってくるね。カアカアの代わりに、バアバが来てくれるからね。その時は、朝起きたら、バアバが横にいるよ…
バアバ「一昨日、交番の前の柵に、赤くて丸いこのくらいの電気が付いてたんだよ。それが昨日はもう無くなっていて、何だったんだろう」 ニャタ「ピンポン」 バアバ「はい、どなたですか?」 ニャタ「お巡りさんです」 バアバ「一昨日、(以下略)」 ニャタ「…
「できるだけ、やるよ」「考えてみるよ」という夫の返事にイライラしてしまう。生まれくるニャトを迎える準備をしているのだけれど。ニャト父でありニャタ父ではなかった夫は、あの修羅場を知らない。 ニャトの妊娠はプラスの体験になるかと思ったら、ニャタ…