朝起きると、隣に小さくてかわいい生き物がいる。なぜか座っていたり、私の方にくっついてきたりしている。それで私の目が覚める。
眠気を振り払うように、立ち上がってカーテンを開ける。ジャジャジャジャーという音がして、小さいさんがおかしそうに笑う。それから、コップに水を入れて、ガーゼハンカチを添えて、水を飲ませる。小さいさんは、コクコク飲んで、いらないいらないと手を振って合図する。
それから、ランプを消して棚の上にしまったり、枕元のスマホを充電したりする。オムツを手に持って、小さいさんに声をかける。「さっぱりしよ」と言えば、おっぱいとばかりに両手を伸ばしてくる。抱きかかえておっぱいを含ませ、柔らかい体に苦戦しながらオムツを替える。朝のおむつ替えは、おっぱいしながらやってもらうものと、いつからか小さいさんが心に決めてしまったらしい。
10分、20分とたっぷりおっぱいをした後に、おもちゃで気を引いたりして離れてもらう。私がトイレに行きたければ、そう言えば、バイバイして遊んで待っててくれる。それから、朝ごはんの準備。抱っこしてか、キッチンの台に座らせて、不自由な感じで。
なんかもう、小さいたっちゃんの他に、もう何もいらない。でも、たっちゃんと暮らしていくためには、いろいろなものごとが必要。頑張らないと、お母さんとして。