よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

臨月にできること

 24時間、体を張って、お腹の中で人間を一人育てているという偉業をしている。周りにそう言ってもらって、本当にそうだとは思うのだけれど。妊娠10か月。仕事はもちろん産休中。毎日やることと言えば、最低限の家事と、近所の散歩。なぜ家事が最低限かと言うと、体がけっこうしんどいのと、重い物を持たないとか、滑るといけないからお風呂掃除はしないとか、夫と約束しているから。引き出しの整理一つとっても、しばらく立っていると足が浮腫んで、足の裏が分厚くなって痛い。かがむ姿勢も、お腹がつっかかったり、膝が痛かったりでできない。散歩も徒歩圏だけだから、お出かけはできない。地下鉄に乗ってもし事故で止まって、何時間も箱詰めにされたら、暑いところ立ちっぱなしで水分補給も(持参したペットボトルが尽きたら)できなくて、お腹の赤ちゃんに影響が出るだろうと家族に言われて、反論できない。

 臨月の妊婦でも、やる気さえだせばもうちょっと違う生活をして、有意義に過ごせるんじゃないかと思うから、余計辛くなっちゃうのかな。赤ちゃんを育てていることだけで満足して、幸せな気持ちで過ごしていればいいのかな。それとも、予定日まで今月あとしばらくありそうだから、もうちょっと頑張って何かした方がいいのかな。