僕がつくる世界 by twp

2015年10月生まれの47,XY,+21がやってきた。ニャタと呼んでいます。

言葉がわからない人と

  「掃除機を取りに行くよ」と声をかけると、目の前にあった2冊の絵本を一生懸命抱えて、期待に満ちた目でこちらを見上げる。抱っこして一緒に掃除機を取りに行きたいのはいつものことだけど、絵本を持っていくつもりだこの子は。「持っていくの?」と確認すれば、「あい!」と。「一個だけにしたら?」と促すと、「あい…」と少し自信なさげな返事。困ったように、2冊の絵本を抱えてこちらを見ている。

 言われた意味がわからないんだ。ウケるかわいい。「いいよ、しっかり持ってなさい」と言えば、瞬時に張り切った顔してギュッと2冊の絵本を抱きしめる。そんなたっちゃんをお母さんは抱きしめて、隣の部屋に掃除機を取りに行く。居間へ戻るときには、お母さんは、たっちゃんと、2冊の絵本と、掃除機を持っているわけだ。体鍛えられるなあ。

 たっちゃんは言語の聴理解が得意で、発語や運動は苦手だけど、2歳を過ぎて、大人の会話もほとんどわかるようになった。話しかけられてなくても、大人間の話に反応して行動する。でも、さすがに、言われてもわからないことが、まだたくさんあるよね。

 そんな君がかわいらしく、抱きしめて守ってあげたくなるのは、母性本能の成せる業なのかな。自分の中に、こんな装置が埋め込まれていたとは知らなかった。