よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

たっちゃん2歳目前の記録

 たっちゃん1歳11か月。ふと横を見ると、立っていたりする。背はそんなに低くないから、すらっとした縦型の生き物になったのが新しい。生まれた時は、いつか縦型になるなんて想像もできないような、ふにゃふにゃした塊だった。

 立ったまま踊ったり、最近はボールを投げたりもするようになったのに、歩かない。小児科の先生にも、歩きそうなものなのに、と言われる。親が見てない時に歩いてるんじゃない? とまで言われた。別にいいんだけど、今歩いても歩かなくても、いつか歩くんだろうから、という気持ちで見守ることにしている。リハビリにはあんまり行っていない。というか、正直に言うと、辞めた。たっちゃん嫌そうだから、自分も子どもの頃、嫌なところに行ったり、強制されたり矯正されるのすごい嫌だったから、それで無理していいこと結局無かったと思うから、やめた。

 この間、定期診察で血液検査をして、異常値があって、また血液検査をすることになった。また針で刺されるのかわいそう。そして、どこが悪いのか、なんの病気なのか、心配。すごく心配。でも、次の診察日まで、心配してもしょうがない。移植できる臓器が悪いなら、私のをあげればいい。こういう時、子どもが一人で良かった。入院の付き添いもいくらでもできるし、私の体も心置きなくこの子一人に捧げられる。本当は兄弟が欲しいけど、こんな状況だから負け惜しみなんだけど。

 私ことお母さんのことなんだけど、歯が痛いと思って、小さな鏡を口の中に押し込んで見てみたら、歯が黒い。虫歯。心当たりはある。子育て中、歯みがきもいい加減だし、食べれる時に食べれるものを食べてるし、それで最近は口の中がさっぱりしなくなってきていたし。歯医者さんに行かなきゃいけないのが憂鬱。たっちゃんを預けなきゃ。たっちゃんとの時間を割かなきゃ。虫歯。心を暗くする。

 まあ、自分の虫歯如きでたっちゃんへの心配が少し紛れるくらいなんだから、大丈夫。お母さんって、こんな性格なのよ。心配性で、目の前のことですぐ頭がいっぱいになるというか。これからもよろしくね、たっちゃん。