スペシャルニーズの日々

この世界を楽しく生きていくために。

やらせたいことと、やりたいことが違う

 食事を終えて、椅子から降ろす。歯ブラシを濡らして持ってくると、たっちゃん(2歳)は、絶賛、テーブルの足を乗り越え遊び中。「歯みがきしよ!」と努めて明るく、当然のように声をかけても、「ふん」と拒絶して、せっせとテーブルの足を乗り越えている。歯みがきはさせたいし、歯みがきの習慣もつけたい。でも、無理やり遊びを中断させても、ぷんぷん怒っちゃうし、手足をバタバタさせて抵抗するから歯ブラシを口に突っ込むのが危ない。歯みがきは楽しいものだとも覚えて欲しいから、無理やりはやりたくない。でもでも、歯みがき楽しいよ~の誘導にも乗ってこないし、じゃあ腰を据えて待ちましょうか、と思っても永遠に歯みがきの時間はこない。

 一事が万事、こんな感じ。さすが2歳手強い。お母さんは、毎日毎日、悩み中。しびれをきらして強制手段に出たり、それでも上手くいかなくてもう諦めたり、たまには一声誘うだけで応じてくれる時もあるし、その時々でバラバラの対応。一貫性が無いのっていけないよね、と思いながらも、そうそう育児本のようにはできない。

 それでも、その時々のやり取りが、母子のやりとりになってる気がする。何ていうか、世の中そうそう杓子定規にはできてないし、こういう交渉がコミュニケーションを発達させるというか。これもまたお勉強というか。お母さんがやらせたいことと、たっちゃんがやりたいことが違うって、当たり前だしね。それで、どうするか。決めておかなくていい、その時々に答えを探す作業が、たっちゃんを人間社会に招き入れるんだと思う。