よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

ポンポンしてて!

 お母さんが仕事から帰ってくると、たっちゃんは両腕を上下にポンポンする。「バットでボールをポンポン遊び」をやって、という意味だ。お母さんはアンパンマンのプラスチックバットを持って、スポンジのボールを、羽根つきみたいにポンポンする。いち、にー、さん、と数えながら(たっちゃんがついでに数字を覚えてくれるのを期待している)。

 そして、彼は別の遊びをしている! ブーブーをブーブーしていたり、何やらポーちゃんのお世話をしていたり。お母さんの努力、意味あるの?仕事から疲れて帰ってきたところなんですけどー、何なら夕べもあなたが起き上がるから夜中に何度か寝かしつけして寝不足なんですけどー。

 でも、私がやめると気付いて、「ポンポンしてて!」とサインを送ってくる。ということで、お母さんがポンポンをしているのは、たっちゃんにとって意味があることらしい。何とか切り上げてお風呂に入り、夕飯を食べさせて、私も夕飯を掻き込んでいる最中にも。私にポンポンをさせるのが、たっちゃん2歳2か月の一大ブームである。たまには、ポンポンに合わせて、自分も立ち上がって腕をポンポンしてたりする。座って眺めて、指さして笑ってたりもする。

 

 お母さんがポンポンをしていること。これが今の彼にとって、必要な風景らしい。寂しくなく、退屈でなく、でも想定の範囲内で、適度な環境なんだろうか。お母さん、ポンポンだいぶ上達して、25回くらい出来るようになったよ。