ニャタはお菓子を好まない。誕生日には、バアバが好物の煮魚を作ってくれた。誕生日ケーキの代わりには、ニャタのリクエストに応えて、療育のお誕生日会で使っているのに似た大きな模型のケーキを作ってくれた。
ニャトは何でも食べるが、まだ何でも食べさせてはいけない年齢だ。夫がレシピを見つけ、ヨーグルトの水切り方法を検索し、赤ちゃん用のケーキを作ってくれた。何でも食べる割に量を食べないニャトが、それをよく食べた。ニャタに父がいないことを実感してしまったが、だからと言ってニャトにも父がいなければ良いとは言えないし。
こうして、ニャタは7歳、ニャトは1歳になった。兄弟には1年間の絆ができた。二人とも元気で仲良く育ってほしい。私はどんどん平凡になっていく。良いことだ。