スペシャルニーズの日々

この世界を楽しく生きていくために。

知らない人に手を振る

 すれ違う道行く人の全員に手を振るニャタと散歩をしながら、私はどこを見ていれば良いのか迷う。

 意外な層が手を振り返してくれることを知った。厳つく見える中高年の男性だ。若くおしゃれな男性も、思ったよりニャタを構ってくれる。もちろん、無視する人も少なくない。逆に、中年女性の多くは手を振り返してくれるのかと思っていたけど、反応のない人も少なくない。ただ、話しかけてくれるのは、たいていが中高年の女性だ。子育てをしたことがある人なのかもしれないと思う。

 ニャタに挨拶をしてくれた人にはお礼をこめて私からも挨拶をしたい。でもそのために初めから相手の顔を見ているのも、反応しない人からしたら鬱陶しいだろう。私は社交的でないので、たとえ相手が愛想のよい人でも、初対面の人に対して照れもある。今日は申し訳ないと思いながらも、下を向いたりニャタを見たりして、すれ違う人を見ないようにしていた時間もあった。

 世界がニャタに親切であって欲しい。それから、不親切にされても折れない心を、ニャタには持ってほしい。どちらにしても、どんどん世の中に出ていくと良いと思う。現実を知れば良いと思う。あまり荒んだ世界に小さな心を晒したくはないけど、今のところは、そのような被害にはあっていない。私の庇護のもと、私が庇護してあげられる間に、どんどん色んな知らない人たちと接すればよい。

 明日もニャタと散歩にいこう。私はどこを見ていよう。ニャタはきっと、またみんなに手を振るのだろう。笑顔で。いつまでも笑顔で。

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