ニャタと二人きりの将来を悲観するわけではないけれど、何となくそれを想像できないでいた。だからといって、「自然な出会い」など無さそうなので、「人工的な出会い」を探してみた。そして、三人暮らしが始まった。ニャタと、私と、ニャタが初対面から迷いなく「おじさん!」と呼ぶ人と。
早速、もうサヨナラかしらという喧嘩もした。だけど、今ここで三人暮らしをしていることを、自分の心に対して認めないわけにもいかない。
私は引っ越しの多い人生を送ってきて、その大半は家族の改編によるものだった。だから、今の生活が長く続くと信じることが出来ない。いずれにしても、ニャタの未来に幸あれ。