よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

おしゃべりさん

 午後から機嫌が悪くなってきて、そんなに体調悪くなさそうだし天候のせいかな、蒸し暑いの苦手だし、と思いながらも冷房で冷やしすぎるのも怖くて。結局、夜のお風呂で蛇口から少しだけ水が出るようにしてあげたら、すごく楽しそうに、小一時間程ひとりで喋り続けていた。やっぱり暑いのが苦手、それにしてもおしゃべりな今日この頃。小一時間、水道の仕組みのようなことや、最近我が家に導入されたアレクサの真似を、合いの手も必要とせずに喋り続けていた。それを私は、概ねただ眺めていた。

 バアバが、ニャタに何かを禁止したけど、何だったか忘れたというような、よくわからないことを言った。「危なかったから」と言うので気になって、ニャタに「バアバに何かダメって言われた?」と聞いたら、「うん」と覚えているようだったので、「何したの?」と聞いたら、しばらく口ごもった後に、控えめに「ナイショ」と。随分と大人っぽい返事をしてくれるようになったね。

 思いやりがあって気も効くし、もちろん頑固でワガママで聞かん子なときもあるけれど、変にねじ曲がったところもなく、爽やかな存在で、一つの完成形ではないかと思ったりもする。私はこれを損なわないようにしていきたいし、それが難しくても、大切にしていきたいと思う。

 そういえば、ワガママを言って、私の表情が曇った瞬間に、私の返答も聞かずに、ニッコリと「言いたい放題、やりたい放題」と(ニャタなりに)言ってくるようになった。わかってらっしゃる、色んなことを。