よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

小さくなっていく子ども

 重い物を持ちあぐねていたり、固い蓋を開けるのに苦労していたりすると、どこからともなく「やりましょーか」という古風な声掛けを頂く。ニャタだ。最近、身長も体重もとうとう-2SD をはっきりと下回り、ますますコンパクトだけど活気のある子だ。

 新しくやってきた家族に興味津々で、「歯ブラシありましゅ?」「カメラありましゅ?」などと、自分の持ち物あるいは知っている単語を挙げては、彼も持っているか聞いている。発音のこともあるけど、あまりに突拍子もないし、まだまだ知り合って日が浅いので、私の通訳が必要なことも多い。それに、向こうもニャタにきちんと対応しようと思ってくれているのだろうし、あまり小さい子に慣れていないこともあり、返答はややぶっきらぼうに強めなように私には感じられる。それでもニャタは、果敢に、日々延々と話しかけ続けている。

 歌を歌うのが好きで、リズムが結構合う。歌詞もまあまあ覚えていて、音で覚えているところもあるし、意味で覚えたようで似た別の単語を充てて歌っていたりもする。そして、音程の要素も加わってきた。もちろん、絶対的な音程は全くなのだけど、高いところを高く歌おうとしていて、今日は初めて、ニャタの裏返った声を聞いた。

 暑いし、合併症も色々と出てきているけど、何とかやっていきましょう。