高級な生き物に育ってきた。ニャタ、2歳も半分過ぎていこうとする今日この頃。
積み木を箱から籠へ移す遊びをしていた。一つ、途中で落とした。彼はそれを、箱の裏、彼からは見えないところに隠した。隠蔽したな。失敗が嫌だ、なんて一丁前の気持ちを持って。しかも、姑息とはいえ、咄嗟の対処までするようになって。
怒ると泣くようにもなった。「それ片付けちゃ、だめ!」「やだ!それはやりたくないの」。フンフン怒る顔から涙がポロポロ。ややこしい感情が溢れる。
守りたくて、いっそ手にかけたくなる。この私の大切な生き物、誰にも傷つけさせない。そのために、私が。すごくおかしいかもしれないけど、至極真面目にそう思ったりする。
いつまでも赤ちゃんで、単純な生き物のままじゃないのね。もう立派に私とは別の人格をもつあなたを、もう私の好きにしようなんて考えちゃいけないね。