よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体ニャタは育っています

言葉を得た子どもが語りだした

 布団を敷いて襖を閉めて、さあ寝かしつけと思ったら、ニャタがふらっと本棚へ行き指さす。「よるくま」、数か月前までしばらく毎晩何回も読んでいた絵本だ。突然、思い出したのだろうか。

 「いいよ、『よるくま』読んで寝ようね」と声をかけて本を手に取ると、嬉しそうに「わあー」という声を出す。最近、喜びを表現するために、自然に湧き上がるものではなく、わざとというか意思による歓声を上げるようになった。

 布団の上で「よ・る・く・ま」と読み始めれば、「あ・う・ぶ・ば!」と真似をする。この数か月で、発語や会話のやり取りが、ずいぶん達者になった。ページが進み、主人公の男の子を指さして、「ぼ・く」と言う。ニャタの言う「僕」は、自分のこともあれば、自分のことを「僕」という男の子のことを指すこともある。それから、隣に描かれたよるくまを指して、「わんわん」と言った。

 え? よるくまのこと、犬だと思ってたの? えーと、これはどこからどう教えればいいんだろう。そういえば、象とかキリンとかは認識しているけど、熊って知ってたかな? 他にも熊が出てくる絵本とか読んでるけど、それらが全部、犬の一種とか犬の名前だと思っていたりしたら、確かに矛盾しない。えーと、固有名詞と一般名詞を教えればいいの? でもどうやって? 生き物の種とか属とか教えればいいの?

 よくわからないし、難しそうだし、まあ、犬でいっか…。我が家では、よるくまは犬って言うことで。うん、何の問題もない。ニャタがいつか、他人様と、よるくまの話をする日まで。うん、子育てって難しい。

よるくま