毎晩寒くて、朝起きたときに元気が出ないので、厚い布団を出した。何で我慢していたかというと、私は夜中になかなか起きてあげ(られ)ない母親なので、自分だけ暖かくてニャタが冷えたらいけないと思って。自分が寒い方がニャタにも気を配れるだろうと思って。でも、最近ニャタはスリーパーを纏ってホカホカなので、私もグレードアップすることにした。
フカフカの布団に、私の方に寄ってきたニャタが頭を埋めてしまい、息苦しくならないか心配。そう言ったらバアバが「もう首も座ってるんだし、苦しければ自分で動くわよ」と言ったけど、本当にそうだろうか。今夜はしばらく、ニャタが寝てから私は起きていて、様子を見てみる。
私は母と相性が良くないようで、昔からいざこざが絶えなかった。カアカアとバアバになってからも、しょっちゅう意見が合わない。ただ、母は私に、私がニャタをとても可愛がっていることだけは分かるし、私の躾や家事はなっていないけれども、子を愛すことだけは私の方が勝るとも劣らないと言う。
ということは、やっぱり私のことは、そんなに可愛くなかったの?とちょっと悲しくなる。でも、さすがの母にも諸手を挙げて認められるほど、私がニャタを愛しているということは、何よりも嬉しい。
ニャタの頭を撫でていると、私の手にとても愛おしい感覚が伝わってくる。ニャタもうっとりとしている。バアバは飽きれたような顔をしながら、さりげなくその時私がやるべき家事をやってくれる。いつまで続くか分からないけれど、永遠に幸せだと思う。