夕べは久しぶりにぐっすり眠れて、頭も体も軽くなった。ニャタが頻回に起きる夜が続いて、1時間を5回みたいな細切れの睡眠しかとれずに数日を過ごしていた。なぜニャタが起きるのか、体調や暑さ寒さなど色々考えてみたが、日中は変わらず元気でよくわからなかった。少し鼻は詰まっていたかもしれない、季節の変わり目もあって。
質の良い睡眠をとるのは、脳の働きでもある。未発達の赤ちゃんは昼夜問わず寝たり起きたりだし、年をとればまた続けて眠るのが難しくなってくるし、超高齢者は1-2日眠り続けたりもする。生体のリズムを維持し、自然界や社会の環境に合わせるのは、高度な能力なのだ。だから、不眠症や各種睡眠障害が、それ自体あるいは合併症として、病院では多く見かけられている。そしてニャタは脳障害児なので、正しい睡眠が難しいのだと理解している。でも、睡眠の量が体の成長に必要なだけでなく、睡眠リズムそれ自体も発達に重要であるので、できるだけ良く眠れるように、母親として心を砕いている。
子供の睡眠に気を付けるのは、地味で我慢強さを求められる作業だ。毎日の生活を清く正しく。予定を入れたいところを我慢して昼寝を守っても、今日1日で、何が変わるというものでもない。それを毎日毎日繰り返していくだけ。何か健康に良いというサプリをぽんと買って飲ませる方が、よほど楽だ。でも、地味な毎日の繰り返しによるパワーは強大であり、ぽんと手に入るサプリでは出来ないことを成し遂げる。売り物にはならない、だから広告も見かけない。消費市場に上らないこの作業の重要さを訴えられる機会は少ない。
だけど、たった一晩寝るだけで、私はアトピー性の湿疹も便秘も目に見えて良くなる。睡眠には即効性もあって、そんなに地味なポジションでもないかもしれない。一緒に良く寝たニャタは、今日はきっと免疫力も上がって、流行のウイルスなどもらわずに過ごせるだろう。
これからも日々、ニャタの睡眠を守り育て、自分の健康も維持していくのだ。上手くいかない日もあるだろう、努力の継続に嫌気がさす日もあるだろう。そんな時にも、習慣として淡々と、続けていくしかないのだ。