よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

日記

会話成立

週末ごとに、自分の子どもの成長を感じる。といえば聞こえがいいけど、平日は仕事にかまけて、子どもをよく見れてないんだろうな。子育て片手間状態のお母さんですまんね。 先週末にびっくりしたのは、たっちゃん(2歳)と会話が成り立つようになったことだ…

一人で寝てくれ

寝かしつけが、めんどくさい。なんて言っちゃいけないんだろうけど、特に疲れた日とか、特に大変。寝る時間を過ぎて、遊びたがる子ども。でも眠いから、ぐずる子ども。寝てくれーと念じる気持ちが顔に出ると、子どもが落ち着かなくなって更に眠れなくなるよ…

人生が楽しくなった

人生変わるとか、自分を変えるとか、あり得ないと思っていた。死ななければ、いつか生きていて良かったと思える未来が来るなんて、その場しのぎの嘘だと思っていた。 それが今、一人で町を歩いていても、とても楽しい。国道を走る車が、素敵なものとして目を…

お母さん頑張れるかな

「頑張るんだよ、頑張りなさい」と、熱く励まされた。道ですれ違った、知らないおじいさんに。何かの預言者みたいだ。 おじいさんは犬を連れていて、私はたっちゃん(2歳)の入ったベビーカーを押していた。子どもを連れて歩くと、いろいろな人が声をかけて…

歩かなかった子どもが、歩いた

1歳を過ぎても歩かなかった、たっちゃん。2歳になって、ぼちぼちと伝い歩きの距離が伸びてきた。が、今日は突然、押し車でぐるぐると家中を歩き回った。そんなに広くない東京の賃貸マンションだけど、ファミリータイプではあるから、たっちゃんが今日歩い…

赤ちゃんだって顔を見分ける

脳の右後ろの方に、顔を見分ける部分がある。紡錘状回という(紡錘状の形をしているのか? 紡錘って何だ?)。目に見える顔が誰だか、記憶と照合する。ここが壊れると、目が見えて、記憶があっても、見える人が誰だかわからなくなるという。不思議だ。生まれ…

面白いから注意しない

職場の後輩(20代後半男性)が、急性アルコール中毒で入院した。飲み過ぎだ。それとも体調が悪かったのか? まさか仕事のストレスが嵩んでたなら私たちにも責任があるのかな。それにしても、学生ならともかく(それも許されないけど)、社会人になってアル…

名もない気もち

泣かなくていいんだから、と言われてはじめて、涙がほろほろとこぼれる甘さは何なんだろう。 たっちゃんの場合、言われて自分が泣きたいことに気づくのかもしれない。まだ2歳だから、「ああ、この気持ちは悲しみなんだ」と教わるようなものなのかもしれない…

子どもの独り言

独り言が気持ち悪い人と、可愛い人は、どこで別れるんだろう。 たっちゃん(2歳)が最近、一人で遊ぶ時に、よくしゃべっている。ぬいぐるみ(アルパカ)をアンパンマンの室内用ブランコに乗せながら「あーう」とか、右の物を謎に左へと移しながら「うー、う…

赤ちゃんは鳥のようにしゃべる

1歳を過ぎても言葉が出なかった、たっちゃん。2歳を過ぎて、ある日突然、「ワンワン」と綺麗に言った。絵本を読んであげていて、犬を指して、言った。 初めてしゃべったことよりも、発音の綺麗さに驚いた。それまでも、指さして「あーうー」と声を出したり…

今夜は暗いお母さん

なんでこんなに疲れているのかと思うけど、当たり前だ。「何時間以上寝ないとダメなタイプ」とか「体力がなくて休日は家に居たい」とか言っていた独身の頃の自分は、何言っちゃってたんだかってくらいの生活を今はしているんだから。体中が痛いというのは、…

ひっくり返ってバタバタ

思い通りにいかないこと、嫌なこと、我慢できない気もちで、手足をばたつかせるしかなかった。畳にひっくり返って、いつもは見ない天井の模様が新鮮だった。土曜の午後の日差しが窓から入っていた。若かった母が、呆れて不機嫌な顔をして立っているのを、下…

生き残ったらピアノを弾きたい

息子はピアノを弾いてくれるかな。その前に死んじゃうかな。同じ障害の子が亡くなった時のブログ記事なんかを読むと、泣けてしょうがない。でも、たっちゃん(2歳)の将来にあるたくさんの苦難を思うと、看取ってあげたい。今の、赤ちゃんで、私と私の母で…

シラスが降って来た

小説のようなことが現実に起こって、びっくりしている。村上春樹の小説では、イワシが降って来たと思うけど。うちはシラスだった。鏡で自分の頭をチェックして、数匹取り除いてから出社したけど、もし私の髪にシラスが付いてたら職場の人たち指摘してくれる…

へそチュッチュ

最近のたっちゃん(2歳)とお母さんの間での流行りもの。シャツを捲って、それぞれにぽっこりしたお腹を出して、おへそとおへそをくっつける気持ちでぴったりと寄る。へそチュッチュ。 たっちゃんの幼児体型と出ベソが可愛くて、つい。見ているバアバには「…

息子よ母をうるさがらないで

全身にクリームを塗ってあげる。お風呂上りのほかほかの体が冷めないうちに。パジャマを着るように促す。着せてあげようとすると嫌がるから。たっちゃん2歳。いい匂いも柔らかい体も、生まれた時から続いてるけど、乾燥肌になってきた。母親譲りでごめんね…

夜中の音楽に溶ける世界を抜けて子どもの横へ

意識なんて溶けてなくなってしまえばいいのにというくらい、頭の中に「2台ピアノ」が鳴り響いている。2歳になったたっちゃんともう一度同化して、私たちの存在は粒子の粉々で世界に返る。 アンパンマン体操の振付を勉強しようと思って、Youtubeを開いたら…

お母さんは怒ってます

怒りがふつふつと湧いてきた。夫と別居して1年。たっちゃんは2歳になった。食べたいものも、欲しいものも、何一つ思いつかないという不思議な状況も、少しずつ元に戻ってきた。今はペットボトルだけどミルクティーを飲んでいる。コンビニで、それが欲しい…

遺言ではないけれど(思い残すこと)

もし私が突然、脳みそに異常を来したら。それが事故でも、病気でも、精神障害でも。子どもを産んだ今となっては、ただ、その子が心配。誰かが、世話してくれるだろう。だけど、最低限伝えておきたいこと。 たっちゃんにとっては、体のこと、病気や治療のこと…

赤ちゃんグッズのふわふわ世界

アマゾンでシャンプーを買おうとしたら、ムーニーのオムツを勧められた。購入履歴から表示されるのだ。音楽を聞こうとすると、再生履歴にトップ回数で、アンパンマン体操のアイキャッチアイコンが目立っている。たっちゃん(2歳)と一緒に踊りたいと思って…

欠落感は、母になっても

後ろに回した手が痛々しいのは、なぜだろう。自分で自分を守ることができない人だから? それはある程度はみんなそうだけど、この人はあまりに、か弱い。それなのに、いつも一生懸命で何も疑わず、まっすぐに進もうとしているから? 健気ってことかしら。 た…

母になって知る母心は、子どもが運んできた祝福

母親と喧嘩した。理由は忘れた、というか、いくらでもある。 夫との生活から飛び出してきた、私と1歳のたっちゃんを受け入れてくれた母親。私が結婚して実家を出るまでは、口喧嘩が絶えなかった母親。仲良くやっていけるとは、はじめから思っていなかった。…

生活習慣を身につける

夕食後、たっちゃん(2歳)が盛んに口を指で指して、それから台所にいっしょに行こうと言う。食事の終わりにウンチして、おむつ替えした後に、まだ食べたいの? お腹いっぱいじゃないのかしら。 違う、このサインは、歯みがきだ! お母さんは遅ればせながら…

歯みがきは嫌いだよ

食後の歯みがきを嫌がる、たっちゃん(2歳)。イヤイヤという、ボールとか持ち出して遊びに誘ってくる。それでも歯ブラシを近づければ、泣き顔になって手足をバタバタする。困ったもんだ。これで虫歯になったりしたら、大人しく歯医者さんに通って口を開け…

気合入ったお母さん

「どんなに大変でも、母親だから当然。気合いで乗り切る」。そう言った、ママ友がいる。私にはその発想が無かったから、新鮮な驚きだった。大変なことは大変で、心折れそうになるし、乗り切るためには周りに助けを求めてきたし。子どもは可愛いけど、母親が…

はじめての、お話

「わんわん」と、たっちゃんが言った。クリアに言った。昨日、突然、初めて。 何か月も前から、何となく「バアバ」とか、「あっち」「こっち」「あれ」と言うようにはなっていた。はっきりと「あぶー」と言ってみたり、「あうあうあう」と何かをしゃべってい…

大切なものを損なう心配

頭をコツンとぶつけて、シーンとした後、ウェーーーンと泣いた。 私(お母さん)が「あ!」と小さく叫んでしまったので、たっちゃん(2歳)はびっくりして泣いたのだろう、とバアバは言った。確かに、大してぶつけてないし、たっちゃんは大きな音とかでびっ…

純粋な優しさ

お風呂上り、保湿剤のヒルドイドローションを塗っていると、たっちゃん(2歳)が右の手のひらを左の人差し指でツンツンして、自分にも欲しいアピール。1滴、手のひらに落としてあげると、いつの間に覚えたのか、両手のひらをこすり合わせて伸ばす。そして…

ひとつとひとつで、ふたつ!

たっちゃん(2歳)が自分の両足を指し、両手の人差し指を立てた。私が「ひとつとひとつで、ふたつ!」って言ってあげたら、にっこりした。最近のたっちゃんの流行り。同じものが二つ並ぶと、これをやる。 数の概念を獲得した、なんて大袈裟な話ではないと思…

やらせたいことと、やりたいことが違う

食事を終えて、椅子から降ろす。歯ブラシを濡らして持ってくると、たっちゃん(2歳)は、絶賛、テーブルの足を乗り越え遊び中。「歯みがきしよ!」と努めて明るく、当然のように声をかけても、「ふん」と拒絶して、せっせとテーブルの足を乗り越えている。…